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娘たちのための狩りと釣りの手引き/メリッサ・バンク 


2001.08.06
Mon
18:32

娘たちのための狩りと釣りの手引き娘たちのための狩りと釣りの手引き
(1999/10/20)
メリッサ バンク

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5つの作品が収められた短編集。

表題作は、BOOK PLUSの『ゾエトロープ[pop]』に入っており、それを読んで気に入って買った。しかしその表題作が恋愛物だったので、これもまた、昨今流行のブリジット・ジョーンズばりの話かと思っていたら、とんでもない間違いだった。この誤解は、ジェーン・グリーンの『ジェマイマ・J』のように期待を裏切った形ではなく、驚きと感動を味わうというものに変わった。短編集とはいうものの、主人公のジェーンはどの話にも登場し(隣の女の子といったようなちょっとした脇役というのもあるが)、全く違う話が5つというわけでもない。

私が特に感動したのは、父親の死と夫婦のあり方といった、自分でも経験のある事柄を扱った部分。その部分で、オースターの『孤独の発明』以来、久々にたくさん涙を流してしまった。自分の体験を思い出したのもあるだろうが、同じ体験が書いてあっても、全然感動しないものもあるし、そういう意味では、この作品は、自分の心を揺さぶったと言ってもいいだろうと思う。ひとつひとつのエピソードが胸にしみる。

孤独の発明 (新潮文庫)孤独の発明 (新潮文庫)
(1996/03/28)
ポール オースター

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そして、表題作の恋愛物にしても、主人公はブリジットやジェマイマと同じように、自己啓発本を鵜呑みにするのだが、ブリジットやジェマイマと違うのは、そんな本は全く必要なかったというところだ。むしろ、そういった自己啓発本が邪魔して、愛を逃しそうになる。そして自分に正直になった時、やっと報われるというもの。自己啓発本の悪口を書いているわけではないが、そんなところが他の話とは違うということを言いたい。

主人公ジェーンは、うわついてもいないし、自分をしっかり見つめている。男に惑わされず、自分の道をしっかり歩いている。ごまかしてもいない。そんなちょっと醒めたようなところが魅力的だ。ブリジット・ジョーンズの一生懸命さもかわいいが、ジェーンのクールさもカッコいい!本自体、カバーを外した装丁もいいし、お薦めの1冊

目 次
初心者上級クラス
フローティング・ハウス
わたしの恋人
できるだけ優しい光を
郊外に住む女の子にとって想像し得る最悪の事態
"あなた"の話
娘たちのための狩りと釣りの手引き
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category: FICTION

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