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Spring Rain 


2013.06.24
Mon
04:45

The People and Uncollected StoriesThe People and Uncollected Stories
(1989/11)
Bernard Malamud、Robert Giroux 他

商品詳細を見る


<登場人物>

George Fisher:ジョージ・フィッシャー(ニューヨークの中流家庭の主人、ユダヤ系)
Florence Fisher:フローレンス・フィッシャー(ジョージの娘、大学生くらい)
Beatie Fisher:ビーティー・フィッシャー(ジョージの妻、ブリッジとマージャンが趣味)
Paul:ポール(フローレンスのボーイフレンド)



<舞台設定>

第二次世界大戦中のニューヨーク。季節は春。



<あらすじ>

ジョージ・フィッシャーは、121番街で見た自動車事故のことを思い出して、眠れずにいた。ジョージは、事故にあって死にかけている男は、死を恐れていなかったと思う。そして、自分も死など恐れていないということを、男のいまわの際に言ってやりたかったが、結局言葉が出てこなかったのだった。

ジョージの娘のフローレンスは、ボーイフレンドのポールが、映画にも連れて行ってくれないと不満を持っている。母親のビーティーは、今度ポールに話してあげるわと言うが、ジョージはどうも気が進まない。

その夜、フローレンスもビーティーも留守で、ジョージが一人で夜を過ごしていると、突然ポールが訪ねてきた。フローレンスは留守だと知ると、一度は帰りかけたが、散歩に行きませんかとジョージを誘った。外は霧雨が降っている。春雨だから平気だとポールは言う。

ジョージが意を決して外に出ると、外は意外にも気持ちがよく、ポールとの話も弾んだ。ジョージは、ポールの歩調に合わせて大またで必死について行くのだが、そんな状態になぜか興奮を覚えた。途中でバーに入り、ビールを飲みながら、ポールは自らフローレンスに対する気持ちを話した。ジョージは娘に対して気の毒に思ったが、ポールの気持ちもよくわかるような気がした。

家に帰ったジョージは、部屋の窓から雨がさまざまなものを優しく濡らしているのを見ながら、言葉に対する欲求がこみ上げてくるのを感じた。とにかく話したかった。これまで口にしなかったことを言いたかった。家族に、今までの自分とは違うのだということを言いたかった。彼はもう一度世界を愛せると思えた。ポールもフローレンスも、そして事故で死んだ若い男も、みなを愛していた。

そしてジョージは、ポールの話をフローレンスに伝えようと試みたが、結局のところ、何も言えなかった。娘に対する同情が、痛いほどジョージの心を突き刺した。風が吹いて、春の雨を窓に打ちつけた。二人は、ただその音を聞いているだけだった。

The People and Uncollected Stories (1942) 所収

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category: バーナード・マラマッド

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