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ロバート・マキャモンその他の邦訳短篇 


2013.06.20
Thu
05:51

『ハードシェル』 (クライヴ・バーカー編、ハヤカワ文庫NV)収録
大久保 寛 (翻訳)
文庫: 476 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150405735 ; (1990/03)

Best Friends (1987)/「ベスト・フレンズ」田中一江訳
The Deep End (1987)/「水の底」田中一江訳
A Life in the Day of (1987)/「五番街の奇跡」田中一江訳

三人のホラー作家に同じ分量(日本語で言えば四百詰め原稿用紙250枚ほど)を与えて、その範囲内で自由な長さ、自由な数の中短篇を書いてもらう、という形式をとるアンソロジー、『Night Vision』シリーズ。マキャモンの上記三篇が収録されているのはその第三巻で、残るふたりの収録作家はディーン・クーンツとエドワード・ブライアント。

当時はまだ噂のみが先行していたマキャモンの日本での初お目見えは本書だった。沈鬱な雰囲気の「水の底」、ファンタジー風の奇譚「五番街の奇跡」も、その筆力を知らしめるにじゅうぶんだが、閉鎖空間内で破壊的な怪物たちが暴れまわる「ベスト・フレンズ」の強烈さは、「キング、クーンツをしのぐ」という前評判に違わぬインパクトに満ちており、当時勃興していた《スプラッタパンク・ホラー》の質感も備えている。

⇒ MY OWN REVIEW はこちら




『死霊たちの宴〈下〉』 (ジョン・スキップ&クレイグ・スペクター編、創元推理文庫)収録
夏来 健次 (翻訳)
文庫: 375 p ; 出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488578020 ; 下 巻 (1998/08)

Eat Me (1988)/「わたしを食べて」夏来健次訳

ジョージ・A・ロメロのホラー映画三部作、《ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド》、《ゾンビ》、《死霊のえじき》の作品世界──死者が続々と生き返り、生者を襲う──を踏襲し、スティーヴン・キングをはじめとするホラー作家たちが書き下ろした作品を収録したアンソロジーのラストを飾る短篇。血なまぐさい題材をファンタジー風に料理した短めの短篇で、凄惨な物語が連続するアンソロジーの読後感を、リリカルな空気で救ってもいる。




『罠』 (エド・ゴーマン&マーティン・H・グリーンバーグ編、扶桑社ミステリー)収録
白石 朗 (翻訳)
文庫: 656 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594009344 ; (1992/05)

Lizardman (1989)/「リザードマン」白石朗訳

「追う者と追われる者」を主題にしたアンソロジーに書き下ろされた短篇。マキャモンらしく南部の湿地帯を舞台とした怪物譚だが、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』のパロディでもあり、ラストの不思議な味わいは古きよきアメリカ産SF短篇を想起させる。




『震える血』 (ジェフ・ゲルブ&ロン・フレンド編、祥伝社文庫)収録
尾之上 浩司 (翻訳)
文庫: 338 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 祥伝社 ; ISBN: 4396327463 ; (2000/02)

The Thang (1989)/「魔羅」尾之上浩司訳

エロティシズムを主眼としたオリジナル・ホラー・アンソロジーに書き下ろされた短篇。ヴードゥーの秘術というマジカルな南部の雰囲気に材をとっているものの、下ネタのジョークのような奇想が軸となったスラップスティック的な作品に仕立てられている。めずらしく舞台がニューオーリンズになっているのは、物語の猥雑さゆえのことだろう。




『幽霊世界』 (ポール・F・オルソン&デイヴィッド・B・シルヴァ編、新潮文庫)収録
白石 朗 (翻訳)
文庫: 521 p ; 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102434011 ; (1994/06)

Haunted World (1989)/「幽霊世界」白石朗訳

「幽霊譚」をテーマとするオリジナル・アンソロジーに書き下ろされたもの。天地開闢以来の死者たちが幽霊となって世界中に出現し始める、という物語で、アラバマ州に住む男の軽妙な一人称で語られる。ユーモアを漂わせつつ開幕するも、やがて物語は悲愴な終末感を漂わせはじめる。作中で登場人物のひとりが口にする台詞から、ジョージ・A・ロメロ監督の《ゾンビ》三部作が意識されているようだ。

因みに、本書を収録するアンソロジーの邦題は『幽霊世界』となっており、本篇が「表題作」であるようにみえるが、じっさいにはアンソロジーの原題は『Post Mortem』

(ロバート・R・マキャモン作品案内/文藝春秋・編集部)
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