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マイナー・ワークス─Minor Works 


2013.06.22
Sat
23:56


<原書>

The Works of Jane Austen: Minor Works (Oxford Illustrated Austen)The Works of Jane Austen: Minor Works (Oxford Illustrated Austen)
(1988/11/17)
Jane Austen

商品詳細を見る



<翻訳書>




[MY OWN REVIEW]

Minor Works

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category: ジェイン・オースティン

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サンディトン─Sanditon 


2013.06.22
Sat
23:53


<原書>

Sanditon: Jane Austen's Last Novel CompletedSanditon: Jane Austen's Last Novel Completed
(1998/10/06)
Jane Austen、Another Lady 他

商品詳細を見る



<翻訳書>

サンディトン―ジェイン・オースティン作品集サンディトン―ジェイン・オースティン作品集
(1997/12)
ジェイン オースティン

商品詳細を見る



[MY OWN REVIEW]

Sanditon

category: ジェイン・オースティン

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美しきカサンドラ─The Beautiful Cassandra 


2013.06.20
Thu
10:46


<原書>

Beautiful CassandraBeautiful Cassandra
(1993/09/01)
Jane Austin

商品詳細を見る



<翻訳書>

美しきカサンドラ―ジェイン・オースティン初期作品集美しきカサンドラ―ジェイン・オースティン初期作品集
(1996/07)
ジェイン オースティン

商品詳細を見る



[MY OWN REVIEW]

The Beautiful Cassandra

category: ジェイン・オースティン

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説得─Persuation 


2013.06.20
Thu
07:44


<原書>

Persuasion (Penguin Classics)Persuasion (Penguin Classics)
(2003/04/29)
Jane Austen

商品詳細を見る



<翻訳書>

説得説得
(2001/05/01)
ジェーン オースティン

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[MY OWN REVIEW]

Persuation
(1817)

「この作品の後半第二巻は全部で十一章であったが、作者は話の結びがどうも些か単調な気がして気に入らなかった。そこで翌8月の或る日、思い立って第十章を書直すことにした。現行の第十章と第十一章がその書直した部分で、もとの第十一章が現行の第十二章である。こうしてホワイト・ハート亭におけるアンとハーヴィル大佐との会話、そしてウェントワース大佐の手紙による愛の告白と云う、イギリス小説の中でも指折りの美しい愛の場面の一つが書加えられることになった。」――訳者あとがきより


この作品は、これまでに読んだ『自負と偏見』、『分別と多感』、『ノーサンガー・アベイ』とは大きく異なるものだ。もちろん内容は他の作品同様恋愛の話ではあるが、主人公の性格、置かれている状況などが全く違う。
この作品の主人公アンはおよそヒロインとはかけ離れている。それなのに、私の中では最も心に残る、素晴らしい作品だった。上のあとがき抜粋にもあるように、「イギリス小説の中でも指折りの美しい愛の場面」があるためである。この場面では胸が熱くなり、涙ぐみさえした。そして最初ヒロインとはかけ離れていると見えた主人公のアンが、最後には最も素晴らしいヒロインになるからだ。


「ヒロインのアン・エリオットは27歳、今は亡き母親に似て、気立てがよく、控えめで親切で思い遣りがあり、優れた知性と豊かな感受性を併せ持ち、心も顔もともに魅力的な、ジェーン・オースティンが創造したヒロイン達の中でも最も善良な女性である。・・・あまり完璧な人物には読者はともすると退屈しがちなものだが、この作品の場合、読者にそう云う思いを抱かせないところ、流石はジェーン・オースティンである。逆にまともな読者なら誰でもアンが好きになるのではなかろうか。・・・『説得』はジェーン・オースティンの最も美しい作品であり、最も繊細な作品である、とよく云われる。デイヴィッド・セシル卿はそのジェーン・オースティン論(『詩人と物語作家』所収)で、この作品を「愛の交響曲」と呼んでその個性的な魅力を称えている。そこにはこの美しく繊細な作品の姿と味わいが見事に捉えられている・・・。」――訳者あとがきより


アンが若い頃に知り合い、結婚の約束までしたウェントワース大佐と、周囲の反対によって別れてから8年。忘れられない思いを胸に抱きながら、冷たい家族の中で物静かに暮らしている時、大佐と突然の再会をする。相手の気持ちもわからず、ただ幸せになってくれればいいがと願うアン。

どうしてここまで冷静な分別があるのだろう。もちろんアンとて冷静ではないのだが、周囲の状況をよくよく見極めた上で行動をしているのが、当初この人は自分の意志というものがないのだろうかとさえ思える。周囲に気を使うばかりで。だがそれはすべて、大佐に恥をかかせたくない、反対した当人たちに気まずい思いをさせたくないという一心なのだ。しかし最後には自分の気持ちを貫く。信じていれば必ず気持ちが通じると疑わず。なんて強い人なのだろう。

そして最後の「愛の手紙」である。あんなところであんな風に彼女の気持ちが報われるとは!まるで自分のことのように嬉しくてたまらなかった。

ロマンチックという言葉はいささか恥ずかしいが、なんてロマンチックなんだろう!そしてこんなロマンチックな話は、素直に美しいと思わなければいけないだろう。そして、この話が美しいと思えて、感動できた自分も嬉しい。

ああ、オースティンは面白い!さすが夏目漱石が激賞しただけのことはある。

ちなみに、この本の大島一彦氏の翻訳は大変素晴らしい。美しい日本語を日本の本ではなく、イギリスの古典文学で改めて知った。

category: ジェイン・オースティン

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ノーサンガー・アベイ─Northanger Abbey 


2013.06.20
Thu
07:36


<原書>

Northanger Abbey (Penguin Classics)Northanger Abbey (Penguin Classics)
(2003/04/29)
Jane Austen

商品詳細を見る



<翻訳書>

ノーサンガー・アベイノーサンガー・アベイ
(1997/10/01)
ジェーン オースティン

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[MY OWN REVIEW]

Northanger Abbey
(1817)

『自負と偏見(or高慢と偏見)』、『ある晴れた日に─分別と多感』に続いて、3冊目のオースティン。これはすごく面白かった!笑えたし、ハラハラドキドキしたし、3作の中では、一番面白かった。

この作品は上の2作品の後に書かれたものだが、20年も出版されず、オースティンの死後に兄によって出版されたもの。そういったいわく因縁があるのだが、作品自体がその時代を反映したものなので、20年という歳月は長すぎたのかもしれない。出された当時には、どうも時代おくれであると感じられてしまったようだ。本の冒頭には作者の筆で、わけあって出版できなかったことを考慮してもらいたい旨が書いてある。それにしても、こんなに面白いものを買い取っておきながら、どうして当時の出版社はすぐに出版しなかったのだろう?

物語自体は、他の作品と似たり寄ったりで、ヒロインが年頃になり、ちょっとした都会に知り合いの世話で遊びに行き、そこで素晴らしい男性に出会って恋に目覚め、ああでもない、こうでもないと日々をすごしたのち、めでたく結婚の運びになるというものだ。

しかしこの作品が他のものと違うのは、執筆当時に流行していたゴシック小説『ユードルフォの謎』(アン・ラドクリッフ)をパロディ化しているところだ。
それゆえミステリー的な要素もあり、次に何が起こるのだろうかと、わくわくさせられる。もちろんオースティンの小説は、そんなことがなくても十分に面白いのだが、作中でも『ユードルフォの謎』を読んでいる主人公が、すっかりその気になって、あらぬ事を考えるというのが面白い。

3作品を比べて、世間ではヒロインのお相手として『自負と偏見』のダーシー卿が有名だが、私はこの『ノーサンガー・アベイ』のヘンリー・ティルニーが一番好きだ。年齢もダーシー卿よりは若いため、血気盛んなところがあるのだろうが、最後に絶対服従が決まりの父親に反抗し、結婚を決めに行くところなどは、めちゃくちゃカッコイイ!

それにしても、オースティンの人物の観察力は本当に素晴らしい。主人公キャサリンの親友(のちに絶交するのだが)であるイザベラの描写などは、大笑いだ。これを大真面目にあの切れ目のないような文体で語られると、実に愉快。

しかし毎回驚かされるのが、主人公たちの若さである。今回結婚する二人は、16歳と18歳だ。それにしてはしっかりした分別を持ち、他人を思いやり、人の気持ちを考えるなど、立派な大人だ。今の人間とはずいぶん違う。もちろん自分のことも含めてだが。

ひとつ謎がある。
ヘンリーの妹エリナーの言葉の中に、母が死んだのは13歳の時で、それから9年経っているという部分がある。当然計算すれば現在22歳だ。しかし、最後にキャサリンとヘンリーの結婚が決まったという場面で、二人は16歳と18歳になっている。ヘンリーはエリナーの兄のはずなのだが・・・。

category: ジェイン・オースティン

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エマ─Emma 


2013.06.20
Thu
07:27


<原書>

EmmaEmma
(2011/08/23)
Jane Austen

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<翻訳書>

エマエマ
(1997/04)
ジェイン オースティン

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[MY OWN REVIEW]

Emma
(1815)

1)<主人公エマ・ウッドハウス>
南イングランド、ハイベリー村に気弱で病弱な父と暮らす、美貌で才気に富む女性。近隣指折りの家柄の富裕な家庭で、母が亡くなり姉が結婚したため、一家の女主人となっている。

2)翻訳が良くなくて苦戦。これまで読んだオースティン作品の翻訳はみな良かったのに、これはちょっとひどい。それでも単行本で買ってしまったので、このまま捨てるのも忍びなく、とりあえず読了はするつもり。

エマはこれまでのヒロインとはだいぶ違った女性で、自らは結婚したいとは全然思っていない女性。母亡き後、一家の女主人として父親や周囲から、何でも一番であり、やることなすこと全て正しいと思われている。エマはそういった居心地のいい生活から離れたくないらしい。今のところはちょっと傲慢とも思えるような主人公だ。階級や身分の差別はその時代には当然のことだったのだろうが、この作品が一番そういったことを感じる。

3)読了。解説からまとめてみると、この物語は次のようなことが言える。

「エマはどういう女性だったか」─彼女はありあまる想像力によって過ちばかり起こした。そういう錯誤のうちに、優れた紳士であるナイトリーにたしなめられ導かれながら、少しずつ自らを矯め直し成長させていった。
エマの上流好き、上流気取りはまったく弁護の余地もないが、人々はそれぞれの時代において、異なる意識を持っていたということを見ないわけにはいかない。問題は、優れた作品は、そういう時代の相違を超えて人間の心に訴える力を持つということだ。

女性が一個の人間として、世のひとりひとりの人間を(異性であれ同姓であれ)誤りなく見る目を養うこと、そしてそれらの人々と誤りなく交渉を持ち、相手を傷つけたり自分を不幸にしたりすることなく、家庭に社会に、かしこくて責任ある、人にあまり迷惑をかけたりしない女として生きるということを、エマは過失を通じて学んでいく。これはそういった「教養」の書であるだろう。

必ずしも好ましくはない人物を主人公としたこと、そしてこの想像過剰をからかっていることなどにおいて、オースティンは彼女自身が多く読まされた、18世紀的小説への反撃を行った。この小説は、もっとも手厳しく辛辣痛烈に人間性を分析し諷刺したものだ。しかし社会階級の差別という異質の世界の中から、人間の性情には永久に変わらぬものが含まれていると感じさせる何かが、絶えず我々にささやきかけてくる。

ここでもまた、夏目漱石は「ジェーン・オースティンは写実の泰斗なり」と絶賛しており、モームもまた「・・・すばらしく面白く読める─もっと偉大で名声も高い小説家のあるものよりも面白く読める」と、難しい議論は抜きにして、面白いからいいのだと断言している。彼らはオースティンの小説を繰り返し読んでも飽きないらしい。

私の感想も、このモームの言葉に尽きる。
オースティンは、とにかく面白いからいいのだ。

category: ジェイン・オースティン

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マンスフィールド・パーク─Mansfield Park 


2013.06.20
Thu
07:22


<原書>

Mansfield Park (Oxford World's Classics)Mansfield Park (Oxford World's Classics)
(2008/05/15)
Jane Austen

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<翻訳書>

マンスフィールド・パークマンスフィールド・パーク
(1998/10/01)
ジェーン オースティン

商品詳細を見る



[MY OWN REVIEW]

Mansfield Park
(1814)

ファニー・プライスは兄弟姉妹が多い貧しい家庭に生まれ、哀れに思った伯父(サー・トーマス)と伯母(母親の姉)によって、「マンスフィールド・パーク(マンスフィールド荘園)」で養育されることになる。もともと控え目な性格の上に、自分の家ではないという遠慮と、ノリス夫人(一番上の伯母)の厳しく不公平な扱いによって非常にみじめな思いをしていたが、従兄のエドマンドの温かい思いやりのおかげで、美しく賢明で確かな分別を持った女性に成長する。

そんな状況の中、マンスフィールド・パークの牧師館に、ヘンリーとメアリー・クロフォード兄妹が牧師の妻である姉を頼ってやってくる。ここから様々な事件や問題が起こり、ファニーの立場もいたたまれないものとなり、幼い頃から抱き続けてきたエドマンドへの愛も、諦めなければならない事態となっていく・・・。

冒頭は、細かい人間関係を掴むためにスローペースだったが、佳境に入るや、途中でやめられないくらいに夢中になってしまった。この作品は、一般的な人気の点では『自負と偏見』と『エマ』にもう一つ及ばないとのことだが、個人的にはその二作より、この『マンスフィールド・パーク』のほうがはるかに面白かった。

他の作品は他人事としてただ面白く読んでいたが、これに関しては我が事のように感情移入し、胸を打たれ、身につまされる思いがした。主人公ファニー・プライスは自分とは全く違うキャラクターだが、それを越えて深く理解でき、共感を覚えることができた。

自分の言葉ではなかなか思いを伝えきれず、もどかしい思いをしているので、あとがきにあった尊敬するサマセット・モームの言葉を引用する。一部は他の作品でも引用したことがあると思うが。モームは『世界の十大小説』では一般的な人気を考慮して『自負と偏見』を採り上げているが、『読書案内』の方では『マンスフィールド・パーク』を推薦している。

「私はジェイン・オースティンが英国のもっとも偉大な小説家であると主張しようとは思わない。・・・彼女は完璧な作家なのである。確かに彼女の世界は限られており、彼女が取扱うのは地方紳士、牧師、中産階級の人達の狭い世界である。しかし彼女ほど鋭い人間洞察力を持った者が、彼女以上に精妙かつ適切に人間の心の奥底に探りを入れた者が、あったろうか。・・・彼女の物語には大した事が起る訳ではなく、おおかた劇的な事件は避けられているにもかかわらず、どうしてそうなるのかは私にも判らないのだが、次には何が起るのだろうと知りたい気持ちに促されて、次々と頁を繰らずにはいられない。これは小説家に欠くことの出来ない才能である。・・・私はジェイン・オースティンほどこの才能を充分に備えた者をほかに思い出せない。ところで私の目下唯一の困難は、彼女の数少ない作品の中で特にどれを推薦すべきかである。私自身は『マンスフィールド・パーク』が一番好きである。ヒロインがやや道徳的な堅物で、相手の男が些か勿体ぶった頑固者であることは認めるが、私は気にしない。この作品は賢明で、気が利いていて、優しさに富み、皮肉なユーモアと精妙な観察力の遺憾なく発揮された傑作である」
─サマセット・モーム

これまでは私自身は『説得』が一番好きだったが、改めて比べてみると(もちろん甲乙つけがたいのだが)、モーム同様『マンスフィールド・パーク』と言えるかもしれない。六大作品の最後にこの作品を読んだのは、フィナーレを飾るにふさわしい選択だったと思う。

category: ジェイン・オースティン

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自負と偏見(高慢と偏見)─Pride and Prejudice 


2013.06.20
Thu
07:17


<原書>

Pride and Prejudice (Dover Thrift Editions)/Jane Austen (著)
U.S. 定価: $2.50
ペーパーバック: 272 p ; 出版社: Dover Pubns ; ISBN: 0486284735 ; (1995/04/01)

Pride & Prejudice (Wordsworth Classics)/Jane Austen (著)
U.K. 定価: £1.50
ペーパーバック: 288 p ; 出版社: Lb May & Assoc Inc ; ISBN: 1853260002 ; Reprint 版 (1997/09/01)

Pride and Prejudice (Everyman's Library)/Jane Austen (著), Pamela Norris (著)
U.S. 定価: $5.95
ペーパーバック: 317 p ; 出版社: Tuttle Pub ; ISBN: 0460872125 ; Reprint 版 (1919/01/93)

Pride and Prejudice (Oxford World's Classics)/Jane Austen (著), James Kinsley (著), Isobel Armstrong (著)
U.K. 定価: £3.50
ペーパーバック: 351 p ; 出版社: Oxford Univ Pr ; ISBN: 0192833553 ; Reprint 版 (1998/03/05)

Pride and Prejudice (Penguin Classics)/Jane Austen (著), Vivien Jones (著), Tony Tanner (著)
U.S. 定価: $8.00
ペーパーバック: 384 p ; 出版社: Penguin USA ; ISBN: 0141439513 ; (2003/01/01)

Pride and Prejudice (Modern Library Series)/Jane Austen (著)
U.S. 定価: $14.95
ハードカバー: 281 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679601686 ; (1995/08/01)

Pride and Prejudice/Jane Austen (著)
U.S. 定価: $4.99
マスマーケット: 400 p ; サイズ(cm):
出版社: Pocket Books ; ISBN: 0743467485 ; (2005/01/01)



<翻訳書>

自負と偏見/オースティン (著), 中野 好夫
価格: ¥820 (税込)
文庫: 606 p ; 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102131035 ; (1997/08)

内容(「BOOK」データベースより)
イギリスの田舎町、五人姉妹のベネット家の隣に、青年紳士ビングリーが引越して来る。温和で美しい長女ジェーンと才気溢れる次女エリザベス、そして快活なビングリーとその親友で気難し屋のダーシー。ところが、エリザベスが高慢で鼻持ちならぬ男と考えていたダーシーが、実は誠実で賢明な紳士だと判った時…。二組の恋の行方と日常を鋭い観察眼とユーモアで見事に描写した名作。



[MY OWN REVIEW]

Pride and Prejudice
(1813)

有名な古典の名作だけど、ブリジットも読んでることだしと思って読んでみたら、『ブリジット・ジョーンズの日記』は、これをベースにしてるんだなってことがわかった。もちろん、マーク・ダーシーはミスター・ダーシーからきていることは百も承知だったけど、お母さんの性格とか、マーク・ダーシーとダニエル・クリーヴァーとの関係とか、ほとんど一緒。

で、ほんとは人間の細かい観察がすばらしいとか、オースティンがこれを書いた背景とか、真面目に読み取らなければいけないのだろうけど、どうも私には、誰が誰とくっついたとか、ミスター・ダーシーはいつエリザベスに結婚を申し込むのだろうとか、申し込まれたエリザベスはどう返事するのだろうとか、まるでワイドショーでも見ているみたいな感覚で、とっても面白く読めた。

それに、ブリジットがよく言う「情緒的うすらばか」は、オースティンの「いけすかない頓馬野郎」の変形に間違いないだろう。「情緒的うすらばか」にせよ、「いけすかない頓馬野郎」にせよ、人間関係の中にはなくてはならない必要なアイテムだってことだろうか。

物語の中でミスター・ダーシーがこう言う。

「広く本を読んで、精神の修養をはかり、なにかちゃんとしっかりしたものを、持つようにならなくちゃいけないでしょうね」

これは、その生活程度や戦争という状況にもかかわらず、読書と教養を自ら努めて身につけていたオースティンの本音だろうと思われる。なぜなら、彼女の中には、「教養と知性─この二つだけは、生まれや富で左右されるものではない」という考えがあったからだ。

貧しいシングルマザーだった、ハリー・ポッターの作者のJ・K・ローリングが、ジェーン・オースティンを尊敬しているというのも十分頷ける。

たしかにサマセット・モームや夏目漱石が激賞するだけのことはあった作品だった。この二人が誉めていれば、まず間違いなく面白い物語といえる。オースティンのほかの作品も、ほぼ不作はないと言われているので、今度はほかのものも読んでみよう。たしか『マンスフィールド・パーク』には、ハリポタに登場する猫についている名前、ミセス・ノリスの本物が出てくるはずだし、まずはそのあたりから。

category: ジェイン・オースティン

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分別と多感─Sense and Sensibility 


2013.06.20
Thu
07:13


<原書>

Sense and Sensibility (Dover Thrift Editions)/Jane Austen (著)
U.S. 定価: $3.00
ペーパーバック: 272 p ; 出版社: Dover Pubns ; ISBN: 0486290492 ; (1996/03/01)

Sense and Sensibility (Wardsworth Collection)/Jane Austen (著)
U.K. 定価: £1.50
ペーパーバック: 272 p ; 出版社: Lb May & Assoc Inc ; ISBN: 1853260169 ; Reprint 版 (1998/01/01)

Sense & Sensibility (Everyman's Poetry Series)/Jane Austin (著), Janet Todd (著)
U.K. 定価: £2.50
ペーパーバック: 416 p ; 出版社: Tuttle Pub ; ISBN: 0460879146 ; (1997/10/01)

Sense and Sensibility (Oxford World's Classics)/Jane Austen (著), James Kinsley (著)
U.S. 定価: $5.95
ペーパーバック: 343 p ; 出版社: Oxford Univ Pr ; ISBN: 0192833588 ; (1998/04/01)

Sense and Sensibility (Penguin Classics)/Jane Austen (著), Ros Ballaster (著), Tony Tanner (著), Rosalind Ballaster (著)
U.S. 定価: $7.00
ペーパーバック: 409 p ; 出版社: Penguin USA ; ISBN: 0141439661 ; Reissue 版 (2003/04/29)

Sense and Sensibility (Modern Library Classics)/Jane Austen (著), David Gates (著)
U.S. 定価: $6.95
ペーパーバック: 282 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0375756736 ; Modern Lib 版 (2001/01/09)



<翻訳書>

いつか晴れた日に―分別と多感/ジェーン・オースティン (著), 真野 明裕
価格: ¥1,890 (税込)
単行本: 398 p ; 出版社: キネマ旬報社 ; ISBN: 4873761743 ; (1996/05)

内容(「BOOK」データベースより)
「理知」のエリナか、「情熱」のマリアンか。みどり豊かな19世紀英国の田園を舞台に愛と結婚の真実に迫る、必読の『新・恋愛入門』。

内容(「MARC」データベースより)
分別を重んじ、恋心を抑える姉。感情のままに思いをぶつける妹。みどり豊かな19世紀英国の田園を舞台に、対照的な姉妹の結婚への道を暖かく描く、英国文学の傑作。95年度アカデミー賞最優秀脚色賞受賞の映画原作。



[MY OWN REVIEW]

Sense and Sensibility
(1811)

途中何度も中断したが、興味を失うことなく面白く読めた。何と言っても、最後のどんでん返しにはびっくり!多少の期待と予想はあったものの、まさか!本当に!という感じ。そのどんでん返しがまた、予測のつかない顛末。それによって八方丸く収まり、皆が幸せになるのだけれど、ただただ驚き、唖然とする。

『自負と偏見』同様、さすがオースティンと思わせる詳細な人物描写だが、特にエリナとマリアンの姉妹の性格の対比は見事。物語はめでたし、めでたしで良かったが、少々都合が良すぎるのでは?という感じもなきにしもあらずというところ。

オースティンのワイドショー的面白さにはまると、他の物語がつまらなく思える。ただし、作品がみな似ているので、混乱しないためにも、少々間をおく必要はありかもしれない。

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Jane Austen プロフィール 


2013.06.20
Thu
07:11


ジェイン・オースティン(1775-1817)

12月16日、南英ハンプシャーのスティヴントンという田舎町に生まれる。牧師の家の7人目(8人兄弟中)、次女。3歳上の姉カサンドラとはとても仲が良かった。牧師の父を失うと、サザンプトンで母と姉、親類の娘らと女性だけの生活を送り、創作に専念する。当時の摂政、のちのジョージ4世がオースティンの小説を愛読していただとか、漱石、モームなど多くの作家・批評家が絶賛していたことも有名なエピソード。

1783~86年、オックスフォードの寄宿学校で学ぶ。その後は、父や長男の蔵書から、F.バーニーやC.スミス、M.エッジワースらの本を読んた。

20代前半で、既に First Impressions(後の『自負と偏見』)、『分別と多感』、 Susan(後の『ノーサンガー・アベイ』)を書いていた。

1801年以後、バースをはじめ各地を転々とし、1809年に故郷に近い村チョウトンに落ち着く。41才の若さで亡くなり、ウィンチェスター寺院に埋葬された。

全作品を通して、平凡な日常生活における人とのつながりが主題になっているオースティンの作品は、 romance of the tea-table と呼ばれる。イギリス近代小説の祖。リアリズム小説の先駆け。

Janeite/Austenite(熱烈なオースティンファン)
⇒G・エリオット、B・ピム、アンソニー・トロロープ

*アンチオースティン⇒C・ブロンテ、D・H・ロレンス、マーク・トウェイン


◆関連文献
ジェイン・オースティン事典/ポール ポプラウスキー (著), Paul Poplawski (原著), 向井 秀忠 (翻訳)
単行本: 509 p ; 出版社: 鷹書房弓プレス ; ISBN: 4803404801 ; (2003/06)
内容(「MARC」データベースより)
オースティンの生涯、彼女の生きた時代、当時の文学作品についての詳細な年表を付し、できるだけ幅広い視点から作品を理解するための入門書。作品の詳細なあらすじ、近年の研究に基づいた新しい視点を窺わせる記述も収録。


◆参考サイト
「英国女流作家探索」
「早稲田大学文学部」

category: ジェイン・オースティン

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